■ ID | 642 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | 関東平野内陸部,吹上〜行田地域における中・上部更新統の地下層序と堆積環境変化 |
■ 著者 | 松島紘子
H. Matsushima
東京大学大学院 須貝俊彦 T. Sugai 東京大学大学院 水野清秀 K. Mizuno (独)産業技術総合研究所 八戸昭一 S. Hachinohe 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 日本第四紀学会 |
■ 出版年 | 2009 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第四紀研究、Vol.48、No.2、59-74、2009 |
■ 抄録・要旨 | 埼玉県鴻巣市(旧吹上町)および行田市で掘削された2本のボーリングコアを用い、関東平野内陸部における中期更新世以降の地下層序を明らかにした。ボーリングコアの層相を記載し、粒度・礫種構成比・電気伝導度・全硫黄含有率・帯磁率を測定した。14C年代やテフラ・花粉分析結果に基づき、礫層と細粒層のセットを海洋酸素同位体ステージ(MIS)と対比した結果、これらの層相変化は、礫層を基底とする一連の海退―海進サイクルに伴う堆積環境変化が示唆された。両コア周辺の地質断面図を作成し、時代毎の層相の側方変化と古地理を考察した。MIS11およびMIS9の海進時には海域が鴻巣市・行田市以北にまで拡大し、海進最盛期以降は吹上には海浜、また行田には内湾浅海底を埋積するデルタの形成が推察された。当該地域では地下百メートル級の井戸からヒ素が検出されており、本研究成果は地下深部の地下水汚染調査に有用な情報となった。 |
■ キーワード | ボーリングコア、古環境、海水準変動、地質断面図 |
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